Q & A

 

 

Q. 好きなことだけやっていては知識が偏りませんか?

 

A. あらゆる知識は互いに関連し合っていて、そのうち一つだけを切り分けるなんて難しいくらいです。例えば、お菓子作りをするためには、レシピを読むために国語、分量を計るのに算数、作る過程では火にかけたり固めたり、理科も関係しているかもしれないし、材料に興味を持って調べれば、それは社会の学習かもしれない。

興味を持った一つのことにのめり込んで得られる知識ははかりしれません。

 

 

Q.自由ばかりでは我がままな人間に育つのではないですか?

 

A.いいえ。「一人の人間の自由は、もう一人の人間の自由が始まるところで終わる」という言葉があります。

自分の自由を大切にすることは、他の人の自由も大切にすることです。

デモクラティックスクールの中には公立の学校より、うんとたくさんのルールを持つところもあります。

でも、一般の学校と大きく違うのは、そのルールを作るのは自分たちだということです。

そのためにもミーティングが重要な役割をしています。

 

 

Q.強制されないと勉強なんて全くしないのではないですか?

 

A.高いお金を払ってカルチャースクールに通う人がたくさんいるのはなぜでしょう?

人は本来、学ぶことが好きです。まして子どもたちは元々好奇心の固まりです。

ただ、やりたくないことを強制され続けると、この好奇心は失われてしまいます。

けれども、そういう経験のある子も、本当に自由だと感じられる空間で過ごすことで自               分の好奇心をもう一度取り戻すことができます。

 

 

Q.デモクラティックスクールまんじぇの考えは独自のものですか?

 

A.まんじぇの直接のモデルはアメリカ、フロリダ州のグラスルーツフリースクールですが、グラスルーツ校はフリースクールの草分け的存在、サマーヒルスクール(イギリス)をモデルにしています。(サマーヒルモデルの学校は世界中にあります)

他にはアメリカ、ボストンのサドベリー・バレー校も同じ考えに基づいています。

どちらの学校についても本がたくさん出ています。まんじぇにある本もお貸しできますので、ぜひ読んでみてください。

 

 

Q. もっと学費が安かったらいいのに…?

 

A. 文部科学省の「子どもの学習費調査」によると、日本の子どもたちの教育費の平均は、幼稚園から高校3年生までの15年間、すべて私立に通った場合で総額約1677万円、すべて公立の場合で約500万円(H24年調査)となっています。これには学年が上がるに連れて上がっていく、塾などの「補助学習費」が含まれます。まんじぇに13年間通った場合(入学できるのは最年少で5歳です。)476万円。そして、まんじぇに来ている子で塾に通う子は、ほぼゼロです。それでも、進学していく子はしていきます。そういう子は、もともと頭のいい子だから?…いいえ、違います。進学する目的、やりたい理由がはっきりしているからです。それを見つけるために、まんじぇで過ごす時間の大半があるとも言えます。自分がやりたいと思ったことのためなら、親や誰かに叱咤激励される必要もないし、その勉強もマイペースでできるので、一斉授業のペースに合わせるために、補習を受ける必要もないのです。せいぜい教材費としてプラス数万円程度でしょうか。さて、まだ学費が高いと感じらるでしょうか?

 

 

Q. 普通に進学できるのでしょうか? 

 

A. 現時点では、まんじぇはまだ法的には無認可の学校のため、多くの場合、学籍は地元の公立校に置くことになり、小学校、中学校はその学校を卒業という学歴になります。また、学校長裁量になりますが、まんじぇの出席が、そのまま出席と認められるケースも増えています。高校への進学は愛知県内の場合、私立はその学校により対応は様々だと思われます。公立の場合は在籍中学で試験を受けていないと内申が低くなるため、厳しい面がありますが、(高校進学で学ぶ意欲を適切に判断してもらうよう「自己申告書」を提出することができます。)定時制、通信制高校へは一定の学力があれば、ほぼ問題なく進学することができます。大学へは、高卒認定(旧大検)を受けることで進学することができます。(インターナショナルスクールなどと同じ扱いです。)

 

 

全国各地の情報は、こちらのブログ記事が大変参考になります。

 

中学不登校でも進学できる公立、私立、全日制・定時制・通信制高校一覧

 

学費・就学支援金|通信制高校学費と定時制高校学費の比較

 

 

ちなみに、このブログの書き手さんは、元デモクラティックスクールのスタッフ&生徒の親子さんです。一般の小中学校、高校へは行かずに今は娘さんは大学生です。