子どもが蚊帳の外になってない?

 最近、素敵だなあ!と思った新聞記事がありました。愛知県、日進市の保育園の改修工事のときに行っている、園に通う子どもたちに紙芝居や模擬体験で工事について知ってもらうという取り組みが「キッズデザイン賞」という賞を受賞したという記事でした。工事が始まる前に、工事の進め方や騒音、完成予想図などについて、3〜5歳の子どもたちにオリジナルの紙芝居で説明したり、トイレの仕組みについて配管モデルを使って体験してもらったりしたことで、迷惑と見られがちな工事が、子どもたちから伝わって保護者の人にもいい感じに受け止められたし、完成後にトイレに行きたがる子がいたり、さらに、最初は「なんでわざわざこんなことを…」という感じだった業者さんも終了後に「大切な取り込み。今後もやっていこう。」と言っていたということで、子どもたちとの交流の様子を想像して思わず笑みが浮かびました。

 市の財務政策課の方が「改修工事の受益者は自分たちという意識を持ってもらえたら」と発案したということでしたけど、こういう、子どもたちにも関わりがあることなのに、頭から子どもたちは「蚊帳の外」になっていることって、きっとたくさんあります!こんな大きなことでなくても、例えば今日のまんじぇのミーティングでは、動かなくなっているタイマーがいくつかあるのをどうする?(まだ動くけど音が出ない。買い換える?電池だけかえる?)とか、ホワイトボード用のマーカーが出なくなってきたけど、小さい4本入りを買うか1本入りの大きいのにするか?とか、そんなことを話し合いました。大きいことでは年間の予算や人事なんかも大人が勝手に決めることはありません。

 

 もちろん、大人だけで決める方が早いです(笑)いちいち話し合うのは、ときにとても時間がかかって面倒だったりします。でも、そうすることで、一人ひとりは自分が「当事者」であることを意識すると思うし、自分の意見、気持ちが大切にされていると感じると思うし、それだけじゃなくて、大人が思いつかないような斬新なアイディアが出てきて「おお〜!」となることもけっこうあります。この記事の業者の方のように、やってみたら大人も嬉しかったりするんですよ!

 

 コロナの特定定額給付金の10万円なんて使い道を話し合う、とてもいいチャンスだったと思うのですけど、皆さん、どうされましたか?家族会議もおすすめです。家庭内でも探してみたら、小さなチャンスはたくさんあるもの。ちょっとだけ時間を使ってちゃんと説明すれば、子どもも親も得ること多いと思いますよ! (きょうこ)