まんじぇでは決められたカリキュラムや時間割はありません。
朝来て、帰る時間まで、生徒は自由な時間を過ごしています。
すると時々、「ひまだ〜〜」
という声が聞こえてくることがあります。
そんなときスタッフは「じゃあ○○したらどう?□□したら楽しいかもよ?」ということは言いません。
ひまな時間がひとにはめちゃくちゃ大切だと考えているからです。
ひまな時間があるということは、イコール自分で考える時間があるということです。
いま自分が何がしたいのか、何を求めているのか、何が好きなのか、そういうことを考えるのは、ひまがあるからこそできるのです。
ここ最近、子どもたちの時間はどんどん、誰かに与えられたやるべきこと・やったほうがいいことに侵食されているように思います。
習い事、塾、英語、プログラミング・・・。
それ自体が悪いとは全く思いませんし、本人が望んでいるならいいと思います。
ただ、日常がずっと与えられたものの消費で終わっていると、自分でこれに挑戦してみようとか、自分でこれをつくってみようとか、そういう気持ちを持つ「ひま」もなくなっていってしまうのはないでしょうか。
「ひま」というものは本来、ネガティブなものではなく、チャレンジングでクリエイティブな時間なのです。
現在、コロナウィルスの影響で、学校が休校したり、習い事が休みになったりしていると思います。
家で「ひまだ〜〜」と言っている子どももいるかもしれません。
そんなときに大人が何か暇つぶしを提供して、子どもはただそれを消費するというのでは非常にもったいないなと思います。
せっかくの「ひま」な時間。どっぷりプールにつかるように味わってください。
ちなみにまんじぇはそんな感じですから、よく「休み時間がずっと続いてるみたいですね」と言われます。
その通りだと思います。
ただ、与えられてばかりの日常の隙間に、少し休み時間があるのと、日常がチャレンジングでクリエイティブな時間になっているのとは大きく違います。
与えられることを待つのではなく、必要なものを自分で作り出していく姿勢は、これからの時代にもマッチしていくことだと思っています。