「まんじぇニュース」の印刷にいく道すがら、一人の子と計算について話を聞いたら面白かったので、シェアしたいと思います。
まんじぇのHPなどを見ていただいた方はお分かりかと思いますが、まんじぇには授業のようなものはありません。(生徒からリクエストがあれば可能ですが)でも、知らないうちに文字を覚え、知らないうちに計算ができるようになっているんですよね。
「あら、いつの間に?」といつも思うのですけど、昨日はちょっと突っ込んで聞いてみました。まず、やっぱりお家も含めて、わざわざ計算の仕方を誰かに教わったり練習したりした経験はなし。
「例えば5に8を足すとき、頭の中でどう考えてる?」と聞いてみたところ、「5と5で10だから、8を5と3に分けて、10と3で13」と。これは小学校で教えるやり方と同じですね。(10に対する補数を考えて、もう1つの数を分解する)これをやるために、学校では補数を考える練習や、数の分解の練習をします。でも、そんなの教えてもらわなくたって、自然に同じことをするようになってるんですよね。
その子は九九を知らないですけど、例えば6かける6は?と聞いたら、少し時間はかかったけど、ちゃんと36と答えがかえってきました。「どう計算したの?」と聞いたら「まず、6と6で12でしょ。それにもう1回6を足すと18。6倍ってことは3倍の2倍だから18に18を足して36」と返ってきました。ほほ~~~、そう考えたか!と思いました。(「3倍の2倍が6倍」と来るとは思いませんでした!)
そして、今日、もう一人、別の子に6かける6をどう計算するのか聞いてみました。(その子も九九は知りません。)「まず、6を5と1に分けて、5が6個で30でしょ。残りの1が6個で6だから合わせて36」という返事でした!「5が6個で30ってなんで知ってるの?」と聞いたら、「なんか分かんないけど、5の段だけは知ってるんだよね」とのこと。(5、10、15、20…という数え方を知ってるからか?)
じゃ、「8かける8は?」と聞いたら「やっぱり5と3に分けるでしょ。5が8個で40、3が8個っていうのは8が3個と一緒だから…」というところで、私から「なんでそれ逆にしても答えは一緒って知ってるの?」と突っ込んだら「分かんない。なんでかな?でも知ってる。」とのこと(笑)
「で、8が3個だから、また5と3に分けて、5が3個で15、3が3個で9、合わせて24でしょ。で、さっきの40と合わせて64!」
へー!へー!へー!です!面白い!!!
そりゃ、九九を覚えたら一瞬で答えは出ますけど、一瞬で答えが出ることがいつもいいことなのか?まぁ、そういうこともあるでしょう。でも、どっちがより自分の考える力を使っているか?という視点でみたら、この子たちのやり方でしょう。
これはほんの1つの例ですが、一方的に教えられることがないと、こうやって、それぞれが自分のやり方で工夫して考えてるんですよねー。これは計算に限らないと思います。教えられないからこそつく力があります。
創造性を発揮できる社員をお探しの会社の方には、ぜひデモクラティックスクールの卒業生をお勧めしたいです(笑)